雪輪文様(ゆきわ)
雪輪文は雪華文と同じく雪の結晶の形から生まれた文様です。不思議なことに顕微鏡のない時代から雪の結晶は「六花」と言われ認識されていました。雪輪文の形は六角形の雪の結晶の輪郭を曲線で繋いだものです。
雪輪文が登場するのは登場するのは以外にも近世になってからです。情景を絵画的に表現した「雪景文」、そこから雪の積もった植物のみを描き出した「雪持ち文」と発展し、雪だけが独立して「雪輪文」となりました。
雪輪文は冬の情景を表すときに使われるにとどまらず、江戸時代の庶民の着物「小袖」には涼しさを演出されるために夏の着物に描かれたり、文の中に松・竹・梅・菊などの植物文様などを入れたり「雪輪どり」といって柄の構図の境界線にも使われたりしています。
参考文献
日本・中国の文様事典 (みみずくアートシリーズ) / 和の意匠にみる文様の名の物語 / きもの文様図鑑―明治・大正・昭和に見る
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文様をクリックすると 唐紙風 の配色パターンが表示されます。
雪輪文01
単純な雪輪文をランダムに配置した和柄です。
雪輪文02
鹿の子の雪輪文と蝶や鯉を描いた扇子文の背景に紗綾形文を地紋にした紙帯を配置しました。
雪輪文03
紅白の椿の花丸文と雪輪文様を組み合わせました。
暮らしの中の雪輪文様
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